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セイコーの音声デジタルウオッチが、インクルーシブデザインの考え方に基づき11年ぶりに刷新

2021年08月03日 | 未分類

セイコーは、視覚障害者の方に向けた音声デジタルウオッチを、インクルーシブデザインの考え方に基づき11年ぶりに刷新し、12月11日(金)より販売する。視覚障害者団体へのヒアリングを実施し、アクティブなスポーツシーンにも使いやすいモデルを新たにラインアップに加えた計3モデルが展開される。


インクルーシブデザインとは、年齢や能力に関係なく幅広い人々のニーズを反映し、製品やサービスを考案していくデザイン手法のこと。国際的に高齢者や障害者の社会参加が進んでいる近年においては、その重要性が更に高まっている。


セイコーの視覚障害者向け時計の開発の歴史
 セイコーの視覚障害者向け時計の開発の歴史は、1939年(昭和14年)まで遡る。戦時中に負傷した軍人将校のために、開閉する蓋を設けた提時計タイプの触読時計を開発、提供した。その後、1966年(昭和41年)に初の腕時計タイプの触読時計、1979年(昭和54年)に世界初のクオーツ式腕時計タイプの触読時計、そして1998年(平成10年)には初の音声デジタルウオッチを発売した。音声デジタルウオッチは、ボタンを押すだけで音声が流れ、簡単に時間がわかる時計として、触読時計と並んで視覚障害者の方に多く愛用されている。現在時刻に加え、アラーム時刻、ストップウオッチの経過時間なども音声でお知らせし、時刻修正を行う際にも、音声で案内する機能が備わっている。

 今回、音声デジタルウオッチを11年ぶりに刷新。視覚障害者団体にヒアリングを行い、そのニーズを満たすべく、新商品が発表された。


クォーツ(Cal.A862)。平均月差±20秒。プラスティックケース(直径41mm、厚さ14.1mm)。非防水。1万7000円(税別)
「ブラインドマラソンやウォーキング等のスポーツを楽しむ方が多い」とのヒアリング内容から、腕なじみの良いシリコンバンドを採用したモデルをラインアップに追加。シリコンバンドの内側と剣先をスリット形状にすることにより、運動中のバンドのズレを防止する機能を持たせている。また「おしゃれで使いやすい時計を着けたい」というリクエストに応え、現代的にシンプルな円錐型のケースに変更。4時位置に溝を設けてスピークボタンを判別しやすく、それ以外のボタンには、ガードを設けて誤作動を防止する仕様に改良した。上記のような点が評価され、音声デジタルウオッチは、2020年度グッドデザイン賞を受賞している。



触読時計は、音声デジタルウオッチと同じく、視覚障害者向けの時計であり、ダイヤル上の時針・分針・アワーマークに直接触れることで、時刻を読み取る仕組みの時計である。音声デジタルウオッチ同様、インクルーシブデザインの考え方に基づき25年ぶりにリニューアルし、男女向け計5 モデルを今年の9月に発売した。女性向けのピンクダイヤルとボルドー色の革バンドモデルを組み合わせたモデルが登場するなど、よりおしゃれに着けこなしたいという視覚障害者の方々へのヒアリングが活かされている。


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12:19 | 記事 admin